コムデギャルソン?コムデギャルソンはJupeとコラボ【14-15AWウィメンズ】

パリで発表された「コムデギャルソン?コムデギャルソン（COMME des GARCONS COMME des GARCONS）」の14-15AWコレクション。デザイナーは川久保玲。フリルシャツ、サージのセットアップ、テープで形作られたコサージュなど、「コム デ ギャルソン」の要素を可愛く落とし込んだリアルクローズを披露した。過去の「コム リモワ スポーツ MW 75　87L【New SALSA】デ ギャルソン」のコレクションディテールを取り入れたねじりを入れたアウターやジャケットとキルティングコートをつなげたドッキングシリーズなども着易く昇華。小花柄のブレードが付いたワンピースはオランダのブランド「ジュペ（Jupe）」とコラボレーションしたもの。

有楽町の三省堂書店には、だれも知らない秘密がある。迷い込んだお客が、いつの間にかレジに並んでしまうその理由とは――。カリスマPOP職人であり、人気書店のTwitterの中の人として知られる書店員?新井見枝香さん。愛と妄想を炸裂させた書評をお届けします。初回は、野間文芸新人賞受賞、芥川賞ノミネート、2014年本屋大賞ノミネートなど、数々の話題を読んだいとうせいこうさんの『想像ラジオ』です。大好きな小説の棚を見た後、旅行ガイドコーナーへやって来ると、ため息を吐いた。優柔不断な私には、『るるぶ』にするか『まっぷる』するかが、いつも決められない。値段も同じ、表紙もそっくり。中を見比べても、一体何が違うのかがわからない。そんな時、いつも私は、夫に尋ねた。彼は必ず『まっぷる』と答えるのだけれど。

夫に似て激しく人見知りな息子は、あっという間にコミック雑誌コーナーへと逃げた。こういう時、私は彼の将来に強い不安を感じる。血は争えないんじゃないか。息子もその内ああいうことで苦しんで、そういうことで辛い思いをして、私にあんなことを言うようになるのか。最近の書店員は、ラジオでDJなんてやらされるのか。もしかして、私がPTAの役員を断れなかったのと同じ理由だろうか。しかし新井は、私のように気が弱いようにはとても見えなかった。ラジオの声も緊張は感じられず、むしろ楽しげだ。

大手都市銀行から出版社に転職した『まっぷる』藤谷さんは、営業の仕事が好きで、現場から離れたくなくて、昇進を断り続けているという。それに比べてうちの夫は、先月名ばかりの部長にさせられ、月100時間以上の残業代が、1円も支払われていない。どんなにブラックだろうと、妻子のために辞められない、そんな風に何もかもを背負い込む夫の背中を見るのはやるせなかった。 　常に就職したい企業ランキング1位のJTBに、トップの成績で入社した『るるぶ』伊藤さんとは違い、夫は書類選考の時点で落とされた。それ以来彼は、『まっぷる』しか買おうとしない。

最近の夫は、連日の激務とエスカレートするパワハラ被害で、本を読む時間も、読もうと思う心の余裕もなかった。そこへ、大好きな作家の新刊小説を読んで気持ちが昂った私が、終電で帰ってきた疲労度マックスの夫に、ご飯を作ってあげることもお風呂に入れてあげることも忘れて、年甲斐もなく激しい情熱をぶつけようとしてしまったのだ。まだ10代の頃、はじめてふたりがいとうせいこうのすばらしさについて語り合い、交際を始めてしまったあの勢いで。言い訳をするなら、それはいちばんそばにいる人に、今すぐ気持ちを伝えたくなる小説だったから。世界が揺れて水に埋もれてしリモワ スポーツ MW 80　98L【New SALSA】まう前に、伝えなければ一生後悔すると思った。しかし私は、明らかに方法を間違えたし、無神経だった。想像が足りなかった。だってまだ、彼は『想像ラジオ』を読んでいないのだから。